都市別の生活の質ランキング、首位はカザン

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年12月19日

ロシア連邦政府付属金融大学は11月26日、生活の質によるロシアの都市評価調査のランキングを発表した。

この調査は2014年から毎年春から秋にかけて人口25万人以上の78都市を対象に電話調査で実施されており、600人以上の地域住民の回答をまとめた(表参照)。調査項目は、a.道路整備、公共輸送機関、交通警察のサービスの質、b.教育・文化インフラ、c.住宅基金と都市整備状況、d.地方自治体の仕事、e.医療サービス、f.都市の総合評価(住民の満足度と将来展望、雇用、当該都市からの移住希望の有無)の6点で、個々の項目の評価に基づき、総合ランキングの順位付けが行われる。

今回、総合1位となったのは、タタルスタン共和国の首都カザン(注)で、個々の分野の評価において4位以内を占めた。2位はチェチェン共和国の首都グロズヌィ。「地方自治体の仕事」と「住宅基金と都市の整備状況」で1位となったことが貢献した。3位は「地方自治体の仕事」で2位になったチュメニ(シベリア西部)がランク入りしている。

1位となったカザンのイルスル・メシン市長は「今回の結果は、実施されているインフラプロジェクトに大きく依存している。生活の質が根本的に変わり、同時に人々も変化し、自分自身と明日を信じ始めている」と語った。

表 ロシアの都市の生活の質ランキング

(注)モスクワから飛行機で東に1時間半。2018年に開催されたサッカー・ワールドカップ・ロシア大会の際の日本代表キャンプ地。

(秋塲美恵子)

(ロシア)

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