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中国の水素燃料電池産業に大きな商機、大阪でセミナー開催

(中国)

大阪本部事業推進課

2019年12月20日

ジェトロは12月13日、大阪市で、中国の水素燃料電池産業の現状や日本企業にとってのビジネスチャンスを紹介するセミナーを大阪府とともに開催した。同産業に携わる府内の企業関係者を中心に約70人が参加した。

金属セパレーターなどに日本企業のチャンス

セミナーでは、上海市で新エネルギー産業分野の調査・研究、コンサルティングなどを行っているINTEGRAL(インテグラル)の中西豪代表取締役が水素燃料電池関連産業動向を解説した。

中西氏によると、中国では再生可能エネルギーの導入が急速に進む一方、送電インフラの不足などから、発電のチャンスロスが発生しており、蓄電エネルギー密度が高い水素が理想的なエネルギー・キャリアとして注目されている。2018年以降、中国各地で水素関連政策が発表され(2019年6月18日付地域・分析レポート参照)、長江デルタや珠江デルタを中心に、水素ステーションや商用車分野での燃料電池車(FCV)の普及が進んでいる。

また、中西氏は、日本企業にとって参入余地が高い分野として、乗用車向けの金属セパレーターや水素ステーション関連のラジエーター、水素バルブ、シーリング材、流量計などを挙げた。さらに、中国での事業展開のパートナー企業選びの秘訣(ひけつ)として、相手先の人材と性能評価設備を中心に確認すること、実証実験などを進めやすくするために地方政府との関係を強化すること、競合プレーヤーが少ないニッチな地域を選ぶことなどをアドバイスした。

ここ数年が勝負の年に

シーリング材を製造する高石工業の高石秀之代表取締役は、中国での水素燃料電池分野の展示会に出展した経験を紹介した。現地では水素・燃料電池社会の到来を見据えて業界全体が急成長しているが、3年前と比べて国産化率が高まった印象があり、ここ数年が参入に向けた勝負の年になるのではないかとの見解を示した。展示会出展に際して、ブース掲示では仮に模倣されても被害がないような情報にとどめることや、商談では価格交渉に入る前段階として、取引先の性能・要求を満たせるかどうかの確認が中心となるため、成約を焦らないことなどを助言した。

なお、ジェトロでは2020年2~3月に、中国をはじめとする海外の水素燃料電池バイヤーを招聘(しょうへい)し、大阪と東京で日本企業とのマッチング商談会を実施する予定。

写真 セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

(竹内直生)

(中国)

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