EUの第3四半期GDP成長率、前期比0.3%

(EU)

ブリュッセル発

2019年12月09日

EU統計局(ユーロスタット)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは12月5日、EU28カ国の2019年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)について、前期比で0.1ポイント増加し、0.3%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国のGDP成長率は前期から横ばいで、0.2%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比)

EUの実質GDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、個人消費(寄与度0.3ポイント)や政府消費支出(0.1ポイント)、総固定資本形成(0.1ポイント)が成長に貢献した。

産業分野別にみると、「貿易・運輸・宿泊・食品サービス」「情報通信」「不動産」「行政・その他のサービス」「専門支援サービス」「建設」「金融・保険サービス」「芸術・娯楽・その他のサービス」「農業・林業・漁業」の順番でプラス成長に寄与した。

一方、「製造業を含む工業」はマイナス成長となった。

EUの実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、ポーランド(1.3%)が最も高く、最も低かった加盟国は、ドイツ、イタリア、オーストリア(0.1%)だった(最新データが発表されていないアイルランド、ルクセンブルク、マルタを除く)(表2参照)。

1.0%以上の加盟国は、ポーランド(1.3%)、ハンガリー(1.1%)、エストニア(1.0%)の3カ国だった。また、前期にマイナス成長を記録した英国、ドイツがプラス成長に転じ、マイナス成長の国はなくなった。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比)

(大中登紀子)

(EU)

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