「オートメカニカ上海」開催、アフターマーケットにも大きな市場

(中国)

上海発

2019年12月13日

アジア最大規模の自動車部品・自動車用品の展示会「第15回オートメカニカ上海」(以下、オートメカニカ)が12月3~6日、上海国家会展中心で開催された。世界46カ国・地域から6,590社・団体が出展し、展示面積は36万平方メートルへと拡大された(表参照)。会場には中国バイヤー以外に、アジア、中東、欧州などからのバイヤーが多く訪れた。

表 オートメカニカ出展規模など

例年と同様、今回のオートメカニカには、自動車部品、電子とシステム、自動車用品、修理とメンテナンス、タイヤの展示エリアが設けられた。また、自動車改装のニーズの高まりを受け、新たに4万4,000平方メートルに達する自動車改造エリアを設置した。

日本からは、ジャパンパビリオンに出展した7社を含め20以上の企業・団体が出展した。

出展した日本企業からは「品質面において当社と同レベルのものを作れる企業は中国で数社しかないため、当社の品質をアピールしていきたい」「高級車を修理するための品質の良い日本製部品へのニーズがある」「自動車をきれいに保ちたいというニーズがあるので、コーティング剤の需要があると考え出展した」などの声があった。また「世界各国のバイヤーが多く来場する展示会なので、中国のアフターマーケットはもちろん、中東や東南アジアの市場もターゲット市場にすべく出展した」という声もあった。

中国の新車販売台数は2018年に続き、2019年も前年比で減少する見通しだが、中古車販売台数は好調で、2018年は前年比12.2%増となった。一方、自動車保有台数は、日本の約8,200万台(注1)を大きく上回る2億3,231万台(注2)に達し、アフターマーケット市場に対する需要は拡大していくことが見込まれる。

写真 オートメカニカの入り口の様子(ジェトロ撮影)

オートメカニカの入り口の様子(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 日本自動車部品工業会のブースの様子(ジェトロ撮影)

日本自動車部品工業会のブースの様子(ジェトロ撮影)

(注1)自動車検査登録情報協会のデータ「自動車保有台数の推移(軽自動車を含む)」のデータを引用。

(注2)「中国統計年鑑2019」(民間用自動車台数)のデータを引用。

(侯恩東)

(中国)

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