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鉄鋼製品の輸入・生産時の品質審査を厳格化

(フィリピン)

マニラ発

2019年12月03日

フィリピン関税局(BOC)と貿易産業省製品企画局(DTI-BPS)は、鉄鋼製品のフィリピンへの輸入もしくはフィリピン国内での生産の際の品質審査を厳格化する。11月28日付の地元各紙が報じた。

BOCのビンセント・マロニリャ・アシスタントコミッショナーは11月27日、下院で開催された公聴会において、より安価な低品質の鋼材を調達し、品質水準を満たしていると虚偽の申告をしている国内の鉄鋼バイヤーが存在するとし、BPSがDTI-BPSに対して鉄鋼の規格審査の厳格化のために技術支援を求めていると説明した。さらにBOCは、低品質鋼材の国内流入を防ぐため、輸入製品の通関後の事後調査を強化するとした。

フィリピン鉄鋼協会(PISI)のロベルト・コラ会長は、問題は輸入だけではなく、品質水準を満たさない低品質鋼材を国内で生産するメーカーが存在することだと指摘し、国内で流通する鉄鋼製品の4分の1は品質水準を満たしていないとした。

フィリピンでは2019年4月に、ルソン島中部のパンパンガ州でマグニチュード6.1の地震が発生し、耐震基準を満たさない建材が使われた建物が被害に遭うなど、鉄筋を中心に品質検査体制の強化の必要性が叫ばれていた。さらに10月末には、ミンダナオ島でマグニチュード6.5、6.6の地震が相次いで発生し、多数の死者と負傷者を出し、多くの家屋が損壊した。

下院は、大手鉄鋼メーカー、貿易産業省、そしてBOCの間で、低品質鋼材の流通をめぐる汚職が発生していたとし、そうした疑惑を調査するために、下院決議案第379号を決議した。また、低品質鋼材の流通を防止するためにも、フィリピン建築基準法(National Building Code)をはじめとした法律の厳格化も進めるとしている。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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