2020年の日額最低賃金、全国で5~6バーツ引き上げか

(タイ)

バンコク発

2019年12月10日

タイ労働省によると、中央賃金委員会が12月6日に開催され、日額の最低賃金の引き上げ案が明らかになった。全国で2020年1月1日から、5~6バーツ(約18円~約22円、1バーツ=約3.6円)引き上げる方針だ。

引き上げ案では、全国を賃金水準ごとに10地域に分類している(表参照)。最低賃金が最も高くなるのはチョンブリー県とプーケット県(336バーツ)で、ラヨーン県(335バーツ)やバンコク都(331バーツ)などが続く。最も低いのは南部3県のナラーティワート県、パッタニー県、ヤラー県となる予定だ(313バーツ)。

全体としては、チョンブリー県、プーケット県、プラチーンブリー県、バンコク都、ナコーンパトム県、ノンタブリー県、パトゥムターニー県、サムットプラカーン県、サムットサコーン県の9県で6バーツ引き上げられ、残り68県では5バーツ引き上げの予定だ。

同委員会の議長を務めたスッティスコソン労働次官は、「労働省はこの最低賃金引き上げ案を早急に閣議に提出、承認を得て、2020年1月1日からの適用を目指す」と説明した。

表 2020年1月1日の適用開始を目指す日額最低賃金(案)

(田口裕介、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

ビジネス短信 58011f9e71d31fa5