ジェトロ、武漢市で高齢者産業交流会を開催

(中国)

武漢発

2019年12月26日

ジェトロは12月11日、湖北省武漢市で2回目の「日中(武漢市)高齢者産業交流会」(以下、交流会)を開催した。介護用品や介護サービス、人材育成などの分野の日系企業計12社が参加した。現地の高齢者介護施設の見学会をはじめ、参加日系企業と現地バイヤーや施設関係者との商談会なども行われた。来場者は計160人、商談件数は100件以上だった。

交流会の基調講演で、武漢市民政局養老服務処の何小平処長は「武漢市の高齢者人口が200万人近いのに対し、介護サービス人材は1万5,000人程度で、量・質ともに人材が不足している」と述べた。武漢市養老服務産業協会の翁天飄会長は「日本は世界で最も高齢化が進んだ国家であると同時に、高齢者サービス産業も世界で最も発展している。日系企業との協力を進め、優れた理念や技術、ノウハウを学んでいきたい」と語った。

交流会に参加した日系企業からは、「武漢市の高齢者サービス産業はまだ発展途上という印象を持ったが、マーケットは今後大きく成長していくと感じた」「武漢市政府が高齢者サービスの現状に危機感を持っていることが分かった。今後どういった政策が発表されるのか注目していきたい」といったコメントが聞かれた。

武漢市民政局の発表によると、2018年の同市の60歳以上の人口は約187万9,400人に達し、市の人口の21.3%を占める。2017年と比べて9万人増加しており、今後もさらに高齢者人口は増加が見込まれている。

写真 交流会の様子(ジェトロ撮影)

交流会の様子(ジェトロ撮影)

(片小田廣大)

(中国)

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