定年退職年齢を段階的に引き上げ、男性62歳、女性60歳に

(ベトナム)

ハノイ発

2019年12月24日

ベトナムの第14期第8回国会で可決された改正労働法「45/2019/QH14」が12月6日に公布され、定年退職年齢が2021年1月1日から引き上げられることになった。定年は現行の労働法「10/2012/QH13」で男性が60歳、女性が55歳だが、それぞれ段階的に62歳、60歳に引き上げる。

改正労働法の第169条では、男性の定年退職年齢が2021年から毎年3カ月ずつ延長され、2028年に62歳になる。女性は2021年から4カ月ずつ延長され、2035年に60歳となる(表参照)。男性は4年間で1歳、女性は3年間で1歳引き上げるわけだ。

表 改正労働法に基づく定年退職年齢の引き上げ

ただし、重労働・危険が伴う特別な職業や労働能力が低下した被雇用者は、規定よりも5年早く退職できる。反対に、高度技術を有する被雇用者など特別な場合は、定年をさらに5年延長できると定められている。

グエン・ゴック・ズン労働・傷病兵・社会問題相は「ベトナムでは社会保険の納付期間が短い割に、年金の給付割合が他国と比べて高い」と指摘した上で、「社会保険料を1人当たり平均28年納めたとしても、その額は定年退職後に給付される年金の10年分にしか相当しない。それ以降の年金給付分は若い世代が納付する社会保険料から負担しなければならない」と説明し、年金制度のバランスを取るため、退職年齢の引き上げが必要だと強調した(「VnExpress」紙5月29日)。改正労働法の論議では、定年退職年齢の引き上げをさらに前倒しする案も上がったが、投票の結果、今回の改正内容に落ち着いた。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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