「常陽いばらき食の商談会in香港2019」が初開催
(香港、茨城)
香港発
2019年12月27日
「常陽いばらき食の商談会in香港2019」が12月12日に、ニューワールドミレニアム香港で開催された。同イベントは常陽銀行および常陽産業研究所が主催し、茨城県から約30の食品事業者・生産者が参加した。開会式で常陽銀行の寺門一義取締役会長は「茨城県の農水産品や加工品の魅力を香港の方々に知っていただき、県内事業者の海外販路拡大を積極的に支援していく」と語った。
午前には、メディアやインフルエンサー、一般来場者を対象にした試食会が行われ、100人超が来場。午後には、バイヤーとの商談会が開催され、40社超が参加した。
試食会では、香港でも珍しいアンコウのつるし切りや、猿島茶の手もみのデモンストレーションが行われ、アンコウ鍋が振る舞われた。このほか、2016年のG7伊勢志摩サミットで提供された日本酒、名産品の納豆、メロンやイチゴなど約60品が出品された。
一般来場者からは「茨城がこんなにおいしい物の宝庫だとは知らなかった。新たな一面を発見できた」との声が聞かれた。バイヤーからも「これまで知らなかった産品もあり、取り扱いを検討したい」と意欲的な声が聞かれた。
今後の課題について、出品者からは「香港の人は目が肥えている。品質が良い状態を保ったまま香港へ輸送しなければいけない」「(茨城県、栃木県、群馬県、千葉県が対象となっている)日本での放射性物質検査のコストが生じるほか、香港当局が実施する水際検査にも時間がかかる」などの声が聞かれた。バイヤーからは「魅力的な商品であっても、今後いかに香港市場のニーズに合わせていくかが重要だ」との指摘もあった。
(出沼順子)
(香港、茨城)
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