食品関連展示会「IGEHO」がスイス・バーゼルで開催
(スイス)
ジュネーブ発
2019年11月29日
ホテル・ケータリング・フードサービス関連の展示会「IGEHO」が、11月16~20日にスイス・バーゼルで開催された。この展示会は、MCHスイス・エキシビジョンが主催し、ホテル・外食産業の業界団体ガストロスイスやケータリング協会などが開催に協力している。隔年で開催され、食品関連の展示会としてスイス最大規模を誇る。主催者の20日付の発表によると、2019年は19カ国の約650社が出展。出展者はスイスを中心とした欧州がメインだが、中国、タイ、ベトナム、米国、ペルーからも出展があった。来場者は約6万5,000人、そのうち90%がスイスから、10%がドイツやフランスなど近隣諸国からだった。
会場は、「食品、飲料」「デリカッセン、ワイン」「コーヒー」「ITソリューション予約システムソフトウエア」「レストラン・ホテルのインテリア、備品」「厨房(ちゅうぼう)用テクノロジーと清掃」「DRINKaffAIR」の7コーナーに分かれ、関連製品が多岐にわたって展示され、多数の来訪者でにぎわった。
DRINKaffAIRは、スイス初のBtoB向けスピリッツフェアとして、2018年にチューリヒで始まったイベントだが、今回初めてIGEHO内のゲストフェアとして開催された。小規模の醸造所も含め、56のブランドが参加した。ジンは特にトレンドで、10以上のブランドが出展した。前回のチューリヒでのフェアに参加していたという出展者は、IGEHO内での開催となったことで、レストランやバーテンダーなどのプロフェッショナルに向けたアピール、商談を行うことができ有意義だったと話した。
日本食関連では、ドイツ、英国、スイスを拠点に日本酒の輸入・卸販売を行う「ウエノ・グルメ(UENO GROUMET)」、スイスで宮崎牛の輸入・卸販売を行う「Umai Wagyu」が出展した。
主催者は会期終了後、「DRINKaffAIR」のIGEHO内での初開催によって、より広範な出展者・来場者を引きつけることができたと述べた。
(城倉ふみ)
(スイス)
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