フック首相、ホーチミン~カンボジア国境の高速道路建設を指示

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年11月06日

ベトナムのグエン・スアン・フック首相はホーチミン市人民委員会に対し、ホーチミン市とカンボジアとの国境にあるタイニン省ベンカウ県(モクバイ)間の高速道路の建設計画を実行するよう指示した。10月16日付のベトナムニュースエージェンシーが報じた。完成すれば、ホーチミン市とカンボジア国境までの所要時間が短縮される。

高速道路が建設されるのは、ホーチミン市とタイニン省を結ぶ国道22号線の交通量が当初の利用見込みを超え、渋滞が深刻化しているためだ。ベトナムでは、予定した交通インフラ投資に係る資金を得ることができず、高速道路建設のスケジュールに遅延が生じている。

起点となるホーチミン市ホックモン県からタイニン省チャンバン県間(33キロ)と、チャンバン県から同省ベンカウ県(モクバイ)間(20.5キロ)に、第1フェーズでは各4車線、第2フェーズではそれぞれ8車線と6車線を建設する(注1)。PPP(プライベート・パブリック・パートナーシップ)方式(注2)が採用される。(7月10日付と10月16日付ベトナムニュースエージェンシー)

図 高速道路概略図

(注1)ホックモン県~チャンバン県は時速120キロ、チャンバン県~ベンガウ県(モクバイ)は時速80キロでの走行が可能となる予定。

(注2)官民が連携して、民間の資金とノウハウを活用し、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を行う方式。

(小林亜紀)

(ベトナム)

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