自動車部品大手ジェイテクト、モロッコにアフリカ初の生産拠点を開設

(モロッコ)

ラバト発

2019年11月06日

自動車部品大手ジェイテクトは10月9日、同社にとってアフリカ初となるモロッコ北部タンジェの生産拠点で開所式を開催した。エル・フェルダウス産業・投資・貿易・デジタル経済相付投資担当閣外相(当時)や、タンジェ・フリーゾーンを管轄するタンジェ地中海特別庁(TMSA)などからも関係者が出席した。

モロッコでは欧州自動車メーカーの生産が拡大している(2019年6月28日記事参照)。ジェイテクトはこうした自動車メーカーのニーズに基づき、電動パワーステアリング(EPS)を供給するため、JTEKT AUTOMOTIVE Morocco(JAMO)をタンジェ・オートモーティブシティーに2017年9月に設立した。2018年9月には同社グループ企業である富士機工がJAMOの敷地内にFuji Autotech Morocco(FAMO)を設立した。FAMOは8月にEPSの関連部品の自動車用ステアリングコラムの量産を開始した。一方のJAMOは2020年10月にEPSを量産開始予定で、今回の開所式は両工場の完成披露式典として開催された。投資金額はJAMOとFAMO合わせて約24億円規模に上る。欧州自動車メーカー向けを中心に、2020年にJAMOは年間約30万台のEPS生産、FAMOは年間約70万台の自動車用ステアリングコラム生産を目指している。

(大野晃三)

(モロッコ)

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