サンフランシスコのティーイベントで日本茶をプロモーション

(米国)

サンフランシスコ発

2019年11月07日

米国サンフランシスコ市内で、10月19、20日に「SF国際ティーフェスティバル」(以下、SFITF)が開催された。米国以外から出展した42の企業・団体などがさまざまな茶を来場者にアピールした。日本企業は6社(伊藤園、杉本製茶、鹿児島製茶、鶴の丸、合同会社園、おさだ苑)が出展し、ジェトロもブースを構えて、日本茶を来場者に提供した。

SFITFは一般消費者向けの茶のイベントで、来場者はチケットを購入した上で、渡されるコップを片手に、各国の多種多様な茶を試飲できる。色々な種類の茶を試飲でき、出展者と直接コミュニケーションが取れる同イベントを楽しみにしている来場者も多いようだ。8回目となる2019年は、主催者によると、2日間で4,000人以上が来場した。

ジェトロブースを訪れた来場者に日本茶に関するアンケートを実施した(回答数113件)ところ、「日本茶を飲む頻度」は、1週間に1回以上(37.2%)、ほぼ毎日(16.8%)との結果で、少なくとも週に1回以上飲むと回答した割合が半数を超えていた。「飲んだことがある日本茶」を聞いたところ(複数回答可)、抹茶(84.1%)、煎茶(69.0%)、ほうじ茶(51.3%)、玄米茶(46.9%)、玉露(21.2%)と続いた。抹茶や煎茶を飲んだことのある人が多いが、ほうじ茶も5割を超えた。実際、ジェトロブースでも香ばしいにおいにひかれて、ほうじ茶の試飲を希望する来場者が多かった。また、「日本茶をどこで買うか」聞いたところ(複数回答可)、アジア系スーパー(28.3%)、オンライン(25.7%)、日系スーパー(24.8%)と続いた。この結果から、オンラインで日本茶を購入する層が一定数いるとみられる。

ジェトロブースでは、日本茶インストラクターなどが茶の説明を行ったほか、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO、注)が、プロモーションの一環として進めているAmazon.comの日本茶特集ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを紹介し、会場で試飲した各種の茶を電子商取引(EC)サイトで購入できることを説明した。

写真 複数の茶葉を来場者に提供したジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

複数の茶葉を来場者に提供したジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロブースに多くの来場者が訪問(ジェトロ撮影)

ジェトロブースに多くの来場者が訪問(ジェトロ撮影)

写真 ティーフェスティバル会場(ジェトロ撮影)

ティーフェスティバル会場(ジェトロ撮影)

(注)2017年4月1日付でジェトロに設置された、日本産農林水産物・食品のブランディングのために、オールジャパンでの消費者向けプロモーションを担う組織。対象とする品目と国、地域を定め、現地消費者の認知度や購買・喫食意欲の向上などを目指して、各国でさまざまなプロモーションを実施している。

(石橋裕貴)

(米国)

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