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欧州投資銀行、ピレウス港拡充に1億4,000万ユーロの融資

(ギリシャ、中国)

ミラノ発

2019年11月22日

欧州投資銀行(EIB)は11月11日、ギリシャにあるピレウス港の機能拡充のため、1億4,000万ユーロの支援をすることを正式に合意した。ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相、中国の習近平国家主席らの立ち会いの下、欧州投資銀行とピレウス港湾公社によって20年融資の署名が交わされた。

ピレウス港湾公社は、10月10日に港湾計画開発委員会(ESAL)から正式に承認を得た「ピレウス港総投資計画」(総額6億1,180万ユーロ)を発表しており、今回の融資は、同計画を支援するためのものだ。

今回の融資は、欧州の長期貸付金融機関によるギリシャの港湾向けの融資としては過去最大規模のもので、ピレウス港の新規クルーズ船ターミナルの建設や新しい港湾物流センターの開発、自動車輸送施設の拡張、船舶修繕区域の改善、コンテナターミナルのアップグレードなどに活用される予定だ。

2017年にピレウス港湾公社の株式の67%を取得した中国の国有企業・中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)の2019年度中間報告によると、上半期のピレウス港におけるコンテナターミナルの貨物取扱量は256万9,936TEU(20フィートコンテナ換算単位)で、前年同期比23.8%増加。コスコ・グループ管轄の中国国内の港を除くコンテナ港の中では、ピレウス港が最大の取扱量を記録した。

また、2019年度第3四半期(7~9月)においても、同港の貨物取扱量は134万2,395TEUと前年同期比で15.1%の増加となっており、順調な伸びを続けている。

キリアコス・ミツォタキス首相は融資契約署名後の声明で、「ピレウス港に対する欧州投資銀行の支援を歓迎する。欧州投資銀行は50年以上にわたってギリシャ国内のインフラ改善を支援してきた」と表明している。

地理的にも重要なポジションを占めるピレウス港だが、中国コスコ・グループがピレウス港湾公社の過半数の株式を取得した際には、欧州内で懸念の声が聞かれた。引き続き、同港をめぐる各国の動きに注目が集まる。

(井上友里、山崎杏奈)

(ギリシャ、中国)

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