第2回輸入博、日本の農林水産・食品分野でも大きな成果

(中国)

上海発

2019年11月27日

ジェトロは11月5~10日に上海で開催された第2回「中国国際輸入博覧会(CIIE)」の「食品・農産品」ホールにジャパンパビリオン(以下、パビリオン)を設置した。同パビリオンには、108社・団体が出展し、ジェトロが中国本土で実施する同分野の海外見本市においては過去最大規模となった。

2018年5月に日本産精米の対中輸出に必要となる精米工場施設、くん蒸倉庫施設が拡大し、同年11月には新潟県産精米の輸出が可能となったことを受け、日本産米の輸出機運が高まっている。パビリオンには、日本産米を取り扱う事業者が7社出展した。また、日本料理アカデミー中国に所属する有名日本人料理人を招き、出展各社の日本産米など日本産食材を使用した調理デモを行った。

日本産農林水産物・食品の対中輸出額は年々増加しているが、特にアルコール飲料の伸びが顕著だ。パビリオンでは、日本酒をはじめとしたアルコール飲料の企業が数多く出展し、日本酒、焼酎、リキュール類について試飲を提供してPRを行った。

こうした取り組みが功を奏し、パビリオンには連日多くのバイヤーや来訪者が訪れ、盛況だった。農林水産・食品分野でのジャパンパビリオンの成約額〔成約見込額および覚書(MOU)締結額を含む〕は76億9,000万円となった(2019年11月20日記事参照)。

写真 にぎわいを見せるジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

にぎわいを見せるジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 日本産米を使用した調理デモの様子(ジェトロ撮影)

日本産米を使用した調理デモの様子(ジェトロ撮影)

(内田剛)

(中国)

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