H.I.S.ホテルホールディングス、タシケントにホテル建設へ

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年11月01日

ウズベキスタンのタシケント市政府は10月30日、日本の大手ホテル運営会社H.I.S.ホテルホールディングスとの間で、同市でのホテル建設に関する投資合意書に署名した。

H.I.S.は旧市街の中心「チョルスーバザール」の北東(アブドゥラ・カディリ通り)に5階建ての四つ星ホテルを建設する。総床面積は7,300平方メートルで、室数は140室。敷地面積は0.5ヘクタール。48人の雇用を予定。建設工事は2020年1月に開始、2022年内の完成を予定する。

タシケント市政府はジェトロのインタビュー(10月31日)に対し、既にH.I.S.子会社と投資契約を締結したとコメントしている。ウズベキスタン国家観光発展委員会は同じくジェトロに対してコメントし、「ホテルは旧市街に位置し、建物のスタイルは周りの風景に溶け込むものとなる。ロボットのコンシェルジュも導入されると聞いている。ウズベキスタンの伝統スタイルに日本の技術が融合し、他の(タシケントの国際ブランドの)ホテルとは一線を画すものになる」と期待を寄せている。

ウズベキスタンでは、2018年2月の日本人に対するビザ撤廃(2018年2月6日記事参照)以降、日本からの観光客は伸び続けている。今回の日系ホテル進出でその勢いが継続するとともに、日本とウズベキスタンを結ぶ航空便の増便や、それを見込んだ空港など交通インフラへの日系企業の投資の可能性が高まることが期待される。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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