マニラ空港の1~9月の定時運航率は68%、9月は83%に改善

(フィリピン)

マニラ発

2019年11月06日

フィリピン運輸省とフィリピン航空運送協会(ACAP)は10月23日、マニラ(ニノイ・アキノ)国際空港(NAIA)の9月の定時運航率が今年最高の83%を記録し、1月から9月の平均定時運航率は68%となったと発表した。

ACAPは6月にNAIAの混雑解消と乗客の利便性向上に努める宣誓書に署名。これにより、2018年9月に記録した85%に次ぐ高水準の83%の定時運航率を記録したと考えられる。

運輸省のアート・ツガデ長官は、NAIAの利用客に恩恵をもたらした航空各社の努力と協力に感謝するとした上で、「快適で便利な航空サービスを提供できるよう、政府としても各種空港インフラプロジェクトを迅速に進める」と地元メディアに説明した。

ACAPの会長でセブ・パシフィック航空の最高経営責任者(CEO)でもあるランス・ゴコンウェイ氏は、NAIAの滑走路の1つである滑走路31の離陸時の使用を認めたことが、誘導路の地上走行の削減やタラップの混雑を減少させ、航空機の効率的な移動につながったと指摘した。

さらに、航空各社は搭乗締め切り時間の厳格化や、リアルタイムで空港オペレーションをモニタリングするための新しい技術の導入、不測の事態に備えて操縦室の傍らにスタッフを配置するなどして定時運航率の改善に努めた。

なお、2019年第1四半期(1~3月)の定時運航率は65%、第2四半期(4~6月)は62%、第3四半期(7~9月)は78%だった。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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