日本酒需要を背景に、フィリピン最大級のパーティーイベントが盛況

(フィリピン)

マニラ発

2019年11月27日

1975年創業の老舗ワイン卸小売業者フィリピン・ワイン・マーチャンツが毎年1回主催するパーティーイベント「グランドワインエクスペリエンス」が11月16日にマニラで開催された。同社が取り扱う世界の有名ワイナリーなどのアルコール飲料メーカーがブース出展し、来場者は有名シェフが用意する食事とともに、商品を自由に試飲できる。アルコールメーカーにとっては、自社の商品を現地の高所得者層である来場者にPRできる絶好の機会だ。

フィリピンでも、日本食の人気の高まりを受け、日本酒の愛好家も増加している。グローバル・トレード・アトラスのデータによると、清酒(HSコード2206002)の2018年の日本からの輸入額は6万3,000ドルで、2013年の3万2,000ドルから倍増している。

2009年には同社が取り扱う日本酒1銘柄が初めて出展したが、19回目となる2019年は、マニラ首都圏の高級ホテルでは最大のバンケットルームで開催され、日本酒や焼酎の酒蔵は過去最高となる15社、日本産ウイスキーメーカー1社、日本ブランドのビールとリキュールメーカー各1社が出展し、イベント全体で2,000人以上もの来場者を迎えた。

日本酒と焼酎の酒蔵のブースは多数の来場者でにぎわい銘柄の説明を熱心に受ける現地の日本酒愛好家の姿があった。同社の日本製品統括コンサルタントの柴原浩明氏は「日本酒や焼酎を試飲するだけでなく、気に入った銘柄をその場で購買予約する来場者が例年よりも増えた。人気の高まりを感じる」と語った。5年連続でこのイベントに出展している日本の酒蔵は「シンガポールやタイの市場は既に飽和状態。フィリピンでの取り扱いは着実に増加しており、今後の伸びも期待できる」と、フィリピン市場の成長性と潜在性に期待を示した。フィリピン人の来場者の1人は「1年前に日本酒を初めて飲んでとりこになった。今は日本食やローカルフードとのペアリングに夢中になっている」と話し、日本酒の本格的な愛好家になっていることをうかがわせた。

写真 日本製品統括コンサルタントの柴原浩明氏(ジェトロ撮影)

日本製品統括コンサルタントの柴原浩明氏(ジェトロ撮影)

写真 ブースを囲む来場者(ジェトロ撮影)

ブースを囲む来場者(ジェトロ撮影)

写真 熱心に説明を聞く来場者(ジェトロ撮影)

熱心に説明を聞く来場者(ジェトロ撮影)

(石見彩)

(フィリピン)

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