貿易産業省、AI産業ロードマップ作成へ

(フィリピン)

マニラ発

2019年11月22日

フィリピン貿易産業省は11月7日、政府の人工知能(AI)産業ロードマップを共同で作成するため、アジア経営大学院アボイティス・スクール・オブ・イノベーション・テクノロジー・アンド・アントレプレナーシップ(AIM-ASITE)(注)と協定を締結したと発表した。

AI産業ロードマップは、国内産業や労働力に対してAIが与える影響の分析、AI人材教育プログラムやAI研究所の設立といったAIに関する中長期的な国家戦略を定める。

同省のアルダバ次官は、第4次産業革命などを端緒に急速に変化する世界の潮流にフィリピンが乗り遅れずに前進するためにも、AI産業ロードマップの作成は重要かつ時宜を得たものとした上で、ロードマップはフィリピンを世界のAIのエネルギー源へと変革させるものになると説明した。

英国オックスフォード大学が5月に発表した世界194カ国の政府のAIに対する準備状況をランキングした報告書「AIへの政府の準備状況インデックス2019PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」によると、フィリピンは50位とされ、東南アジア諸国ではシンガポール(世界1位)、マレーシア(22位)に次いで3位になった。

一方で、米国経営コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーは10月、フィリピンでロボットやデータ分析、AIなどの導入によって第4次産業革命が進んだ場合、1,820万人の雇用に影響が出ると警鐘を鳴らした(2019年10月21日記事参照)。

(注)アボイティス財閥が2019年5月、データサイエンスやイノベーションの国内人材育成のために、マニラのビジネススクール「アジア経営大学院(Asian Institute of Management)」に1,000万ドルを寄付して創設した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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