バングラデシュ、世界銀行の投資環境ランキングで大幅改善の見込み

(バングラデシュ)

ダッカ発

2019年10月04日

世界銀行は9月27日、各国の投資環境ランキング「Ease of Doing Business」(以下、Doing Business)の2019年版(「Doing Business 2020」)において、大きくスコアの改善を達成した20の国・地域を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。バングラデシュは、この20カ国・地域に名を連ねた。ここ数年はランキングの改善はみられなかったが、最新のランキングでは大きな改善がみられるもようだ(表1参照)。国・地域別のランキングと各国別の調査結果の詳細については、2019年10月24日午前9時(日本時間:同日午後11時)に発表の予定だ。

表1 過去Doing Businessにおけるバングラデシュの順位の推移

Doing Businessは、世界銀行が法人設立、建設許可、電力事情、不動産登記、信用供与、少数投資家保護、納税、輸出入、契約執行、破綻処理の10分野において、各国・地域の現況を調査し、手続き数、時間、コストなどの観点で評価する。バングラデシュは、直近のDoing Business2019では、全190カ国・地域中176位と低位にあり、投資環境改善が急務になっており、政府は2021年までに99位以内入りすることを目標に投資環境の改善を急いでいる。

なお、今回の世界銀行の発表によれば、バングラデシュの投資環境改善のポイントとしては、以下の点が評価された(表2参照)。特に、日系企業の進出・活動に関わる法人設立における改善がされたことは評価できる一方、今後は、納税、輸出入分野における改善と、より一層の行政手続きの簡素化、オンライン化が必要となるだろう。

表2 投資環境改善に関する世界銀行の評価ポイント

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 d9a4f816bf51aa07