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ソフトバンクグループ、チャーターバス配車スタートアップ企業に出資へ

(ブラジル、米国)

サンパウロ発

2019年10月15日

ブラジルの各都市へのチャーターバス配車システムを運営するスタートアップ企業ブーゼル(Buser)が、ソフトバンクグループが率いるコンソーシアムから出資を受けることを複数のメディアが10月2日に明らかにした。出資額は明らかになっていない。ブーゼルへは、ソフトバンクグループに加えて、ブラジル大手放送局グローボグループや、ライドシェアアプリ99などに出資するモナシーズ(Monashees)をはじめ、カナリー(Canary)、バロールキャピタル(Valor Capital)といったブラジルのベンチャーキャピタルが出資するとしている。

ブーゼルは、ブラジル中部ミナスジェライス州で2017年に設立された。ブラジルでは空港や鉄道の普及が不十分なため、旅行などではバスや車での移動が多い。ただ、大半の都市へのバス運行は1社が独占していて運賃も高額で、チケットを買う余裕がない低所得者は違法バス会社を利用するケースも多い。

そこで、ブーゼルはバスの代替手段として、同じ目的地に向かう利用客を結び付け、チャーターバスを手配するサービスを編み出した。ブラジルにはオンラインバス予約会社は多数存在するが、同社のようなサービスはこれまでなかった。いわゆるウーバーの乗り合いバス版のようなイメージだ。

複数のバス会社が安価なチャーター便を提供することで、利用者はバス代金を最大60%、平均50%も節約できるとしている。ブーゼルはチャーターバス会社から最大35%、平均20~30%のコミッション収入を得る。ブラジルならではの社会課題解決型のスタートアップ企業と言えそうだ。

同社のサービスは、2018年末からブラジル最大の経済地域サンパウロ州を含むブラジル南東部に拡大している。10月2日現在、国内50都市へ計25万人を運んだ。1日当たり2,300回の輸送となる。9月は前年同月比15倍に成長した。同社は向こう1年間で3億レアル(約78億円、1レアル=約26円)を投資し、2020年からは他の地域にも展開して輸送量を現在の10倍に拡大する計画だ。

ソフトバンクグループはブーゼルへの出資を明言していないが、10月2日には、同社が支援する企業の中南米進出に協力する「ラテンアメリカ・テック・ハブ」をマイアミに設置し、最高経営責任者(CEO)にラルフ・ウェンゼル氏を指名した。ウェンゼル氏はこれまでに複数の会社設立に携わってきた起業家だ。ソフトバンクグループのウェブサイトによると、ラテンアメリカ・テック・ハブは中南米のスタートアップ、合弁事業、戦略的パートナーシップのインキュベーション機能を有する。ソフトバンクグループは今後5年間で50社のジョイントベンチャーを立ち上げる目標を明らかにしている。

(大久保敦)

(ブラジル、米国)

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