連邦政府、原油漂着汚染問題を受け情報ポータルサイト開設

(ブラジル)

サンパウロ発

2019年10月28日

ブラジル連邦政府は10月24日、海岸汚染の関連情報を集約したポータルサイト「Mancha no Litoral(海岸の汚れ)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます開設を発表した。8月30日以降にブラジル東北部の海岸を次々に襲った原油漂着問題の深刻化を受けた措置だ。

政府は9月2日以降の約2カ月間で、2,500キロにわたるブラジル沿岸で1,027トンの廃棄物を収集した。約4,000人を動員し、48の軍事組織、船舶10隻、航空機7機、ヘリコプター6機を投入して、ブラジル北東部沿岸で毎日の監視、清掃、分析を行っていると説明している。

サイトは原油漂着への対応に投入された各機関と進捗状況について、数値やデータ、写真などを使ってポルトガル語で紹介。各機関へのリンクを通じてさらに情報を追跡できる。ブラジル沿岸での原油漂着箇所や災害原因調査に関する情報も詳細に公開している。データや数値は海軍、地域開発省、ブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)、環境省、陸軍、ペトロブラス(ブラジル石油公社)などの政府関連組織・機関によるものだ。

ポータルサイトにはまた、原油漂着が始まった時期(8月30日)や政府の対応開始日(9月2日)など関心の高いFAQセクションもある。さらに、連邦政府全体のポータルサイト機能である評価、批判、通報、提案などを受け付ける「国民社会参加ポータル」のリンクもある。

(大久保敦)

(ブラジル)

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