双日、中国自動車最大手の吉利汽車の輸入販売を開始

(フィリピン)

マニラ発

2019年10月04日

双日ジーオートフィリピン(注)は9月25日、中国最大手自動車メーカーの吉利汽車の「吉利(GEELY)」ブランド車の輸入販売開始に伴う式典を、マニラ首都圏ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)で開催した。

吉利汽車の親会社である吉利集団は12の工場、5つの研究開発(R&D)拠点を保有し、5万人を雇用する中国最大手の自動車メーカーだ。近年はスウェーデンのボルボ、英国のロンドンタクシー、ロータスを買収し、マレーシア最大の自動車メーカーであるプロトンの株式を取得、2018年にはメルセデス・ベンツを傘下に持つダイムラーの筆頭株主となった。まずは吉利汽車のスポーツ用多目的車(SUV)「COOLRAY」の輸入販売を開始し、2019年中に300台、2020年中に2,000台の販売を目指す。「COOLRAY」の価格帯は、97万8,000ペソ(約205万円、1ペソ=約2.1円)から119万8,000ペソだ。双日ジーオートフィリピンの関係者は地元メディアに対して、COOLRAYブランドは既に市場の注目を得ているとした上で、「おそらく2020年にはハイブリッドカーを市場に投入することになる」と説明した。

双日は2018年、「ふそう」ブランドのトラックなどを販売する双日ふそうフィリピンを100%出資で設立した。また、双日は2018年に、ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ(MMPC)の保有全株式(発行済み株式の49%)を、三菱自動車に売却している。

(注)2019年3月に双日の100%出資で、マニラ首都圏ケソン市に設立。「吉利(GEELY)」ブランド車両の輸入・販売およびアフターサービスを行う。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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