長者番付でSM財閥のシー家が首位
(フィリピン)
マニラ発
2019年10月03日
フォーブスが9月26日に発表した「フィリピンの大富豪リスト2019年版」によると、SM財閥のシー家6人が総資産総額172億ドルで首位となった。
11年連続の首位で、2019年1月に死去したSM財閥創業者ヘンリー・シー氏の遺産を相続した息子と娘の計6人(テレシタ、エリザベス、ヘンリー・ジュニア、ハンズ、ハーバート、ハーリー)はそれぞれ、時価総額1兆2,200億ドル以上と言われるSM財閥の要職に既に就いている。
大富豪リスト2位は不動産大手ビスタ・ランド&ライフスケープスの代表で元上院議員のマヌエル・ビリヤール氏(66億ドル)、3位は食品大手ユニバーサル・ロビーナや、不動産のロビンソンズ・ランド、セブパシフィック航空、ロビンソンズ・バンクを傘下に持つJGサミット・ホールディングス代表のジョン・ゴコンウェイ・ジュニア氏(53億ドル)、4位はマニラ国際コンテナターミナルや海外の港湾の保守運営を手掛けるインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービスや、カジノリゾートを運営するエンリケ・ラゾン・ジュニア氏(51億ドル)、5位は通信大手グローブやBPI銀行、マニラウォーター、アヤラランドを傘下に持つアヤラ財閥のハイメ・ゾベル・デ・アヤラ氏(37億ドル)だった。
フォーブスは、創業者が死亡した1位のシー家、9位のティー家については、遺産を相続した一家をまとめて資産を評価した。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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