深セン市、生活ごみの分類をインセンティブで推進

(中国)

広州発

2019年10月23日

「深セン市生活ごみ分類激励弁法」が11月1日から施行される。有効期間は3年。生活ごみの分類を実施した企業、住宅団地、家庭、個人に対して報奨金を支給し、報奨することにより、地域における生活ごみの分類を推進する。

同市は、2017年3月に「国家発展改革委員会と住宅都市農村建設部の生活ごみ分類制度実施方案の通知」で、生活ごみ分類の先行実施都市に指定された(2019年8月15日記事参照)。上海など他都市では、ごみ出しルールを守らない行為に対する違反処罰を中心とする強制措置が実施されているが、同市では、教育機関における啓発普及、NGOによる広報活動、住宅団地への指導、政府のインセンティブなどを通じて、市民の自発的なごみ分類行動を促している。

政府のインセンティブ措置は表のとおり。市政府および各区の財政資金から報奨金を拠出し、各区全体で年間6,250万元(約9億3,750万円、1元=約15円)、市政府で年間3,125万元を上限とする予算計画を立てている。

表 深セン市の生活ごみ分類に関するインセンティブ措置の概要

(盧真)

(中国)

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