みずほ銀行、香港でアクセラレータープログラムを開始

(香港)

香港発

2019年10月01日

みずほ銀行は、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)のスタートアップ企業を主な対象とするアクセラレータープログラム「Mizuho Crowd Brain」を2019年10月から香港で開始する。

同行は、香港の大手コングロマリット「新世界発展」(ニューワールドグループ)をはじめ、香港政府系のイノベーション施設であるサイバーポートや香港サイエンスパーク、深セン清華大学研究院、デロイト、アリババの起業支援ファンドであるアリババアントレプレナーファンドと協力しプログラムの運営を行う。6カ月間の同プログラムでは、主にフィンテックおよびカルチャーテックの分野のスタートアップを支援する。

同プログラムにより利用可能な主なサービスは以下のとおり。

  1. みずほ銀行、ニューワールドグループおよびパートナー先(サイバーポート、香港サイエンスパーク、深セン清華大学研究院、デロイト、アリババアントレプレナーファンド)によるメンタリング
  2. 各業界の有識者によるセミナーおよびセッションへの参加
  3. 事業会社やベンチャーキャピタルに対するピッチの実施
  4. みずほ銀行香港支店に設けられたオフィススペースの利用
写真 みずほ銀行香港支店内の専用オフィスの様子(みずほ銀行提供)

みずほ銀行香港支店内の専用オフィスの様子(みずほ銀行提供)

みずほ銀行香港支店東アジア拠点管理部の立花歩己氏は「香港政府は、自由度の高い金融マーケットを活用しながら、スタートアップエコシステムを急速に形成している。また、中国政府も、米中貿易摩擦が長期化する中で、中国と海外を結ぶイノベーション発信・金融ハブとしての香港の成長を促し、有効活用したいという思惑がある。これらの政策方針に呼応するかたちで、当地スタートアップ企業の成長を後押ししたい」と語った。香港のマーケット規模は限られているため、さまざまなイノベーション産業支援施策を享受しながら海外への進出を目指すスタートアップも多い。立花氏は「当行のみならず、本プログラムに参画するパートナー先のネットワークなどを生かしながら、スタートアップのマーケット拡大をサポートしたい」とし、当地のスタートアップエコシステムの発展やスタートアップの成長に寄与することで、新たなビジネスチャンスの獲得につなげたいとの考えを示した。

(注)みずほ銀行香港支店は、香港尖沙咀の商業施設「K11 Atelier」に位置する。

(カン・カレン)

(香港)

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