世界デジタル競争力ランキングでフィリピンは55位

(フィリピン)

マニラ発

2019年10月04日

スイスのビジネススクール「IMD World Competitiveness Centre」は9月26日、世界デジタル競争力ランキングを発表し、フィリピンは世界63カ国・地域中55位で、アジア大洋州諸国・地域14カ国中の12位となった。

世界デジタル競争力ランキングは、世界63カ国を対象に、政府の慣行や企業のビジネスモデル、そして一般社会の変革のために、どれだけ積極的にデジタルテクノロジーが採用されているかをランキングしたもので、(1)知識、(2)テクノロジー、(3)将来への準備度合いの3点で評価される。

フィリピンは前年の56位から順位を1つ上げて55位となったが、(1)知識が51位(前年:50位)、(2)テクノロジーが55位(58位)、(3)将来への準備度合いが54位(52位)となった。

IMD World Competitiveness Centreの関係者は、フィリピンがアジア大洋州諸国・地域14カ国中で12位となった点について、他に比べて研究開発(R&D)投資や規制枠組みの面で遅れていることを理由に挙げた。

63カ国のトップ10カ国・地域は順に米国、シンガポール、スウェーデン、デンマーク、スイス、オランダ、フィンランド、香港、ノルウェー、韓国となり、日本は23位にとどまった。アジア大洋州諸国・地域ではシンガポール、香港、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、中国、日本、マレーシア、タイ、インド、フィリピン、インドネシア、モンゴルの順となった。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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