米ロサンゼルス国際空港、ターミナルビル出口前でのウーバーやリフトなどの乗車禁止へ

(米国)

ロサンゼルス発

2019年10月09日

ロサンゼルス国際空港(LAX)は、2019年10月29日から各ターミナルビル出口前での、ウーバーおよびリフトなどのライドシェアサービスやタクシーによる乗客ピックアップを禁止する 。

この措置は、ターミナルエリアの混雑緩和を目的としたもの。空港運営会社の発表によると、ライドシェアサービスやタクシーに乗車する場合、各ターミナルを周遊するシャトルバスに乗り、ターミナル1の隣の「LAX-it」という乗車専用エリアへ向かうこととなる。また、ライドシェアやタクシーなどで空港に到着する際は、従前どおり各ターミナルビル入り口前で降車することが可能だ。なお、家族や知人の車に乗車する場合は、従前どおり各ターミナルビル出口前での乗車が可能だ。

ロサンゼルス国際空港は、アトランタ国際空港に次いで全米で2番目に混雑の激しい空港といわれる。年間利用客数が2013年の6,368万人から2018年には8,753万人 に大きく増加している一方、空港から移動する際に車(ライドシェア、タクシー、シャトルバス、自家用車など)以外の有効な移動手段がなく、ターミナル前および周辺の道路は慢性的な渋滞が起きている。2028年のロサンゼルス・オリンピックを控え、空港では発着ターミナルの拡張および利用客の利便性を高める工事などを行うとともに、空港へのアクセス改善のため、付近のLAメトロ(路面電車)の駅と空港をつなぐ自動運転モノレール(APM)新設などのインフラ整備事業 が行われている。今回の措置は、自動運転モノレールが開通予定の2023年まで続けられる予定だ。

(北條隆)

(米国)

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