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カカオ出荷開始、コートジボワール政府は生産管理を強化

(コートジボワール、ガーナ)

アビジャン発

2019年10月17日

コートジボワールは、カカオ豆生産量で世界最大規模を誇る。2019/2020収穫年度(2019年10月~2020年9月)のカカオ豆出荷が、10月1日から始まった。カカオ豆の生産・加工・流通を管理するコートジボワール・コーヒー・カカオ評議会(CCC)は、新年度のメインクロップの生産者買い上げ保証価格(1キロ当たり)を前年度より1割引き上げ、825CFAフラン(約148.5円、1CFAフラン=約0.18円)に設定した。CCCのウェブサイトで発表された。また、CCCのイービス・コネ理事長は同日、世界生産の約4割を占めるコートジボワールの前年度のカカオ生産量が220万トンに達する見込みと明らかにした(「コモドアフリカ」10月1日)。

コートジボワールとガーナの両政府は7月、2020/2021収穫年度から「所得適正化のための補償」(DRD)調整方式を導入することで合意している(2019年7月24日記事参照)。同方式は、国際価格の変動に備えた基金設置と備蓄管理により、国際価格の急落時に生産者を保護することを目的としている。1トン当たり400ドルを限度に補償金が上乗せされることから、カカオ農家の生産意欲が刺激され、急激な生産増加が予想される。そのため、供給過剰により、国際市況の低迷が懸念されることから、コートジボワール政府は今後、栽培面積の拡大を抑制していく構えだ。前述のコネ理事長へのインタビューによると、新年度の生産量については200万トンが目標値に据えられた。

また例年、出荷が開始されるこの時期には次年度の先物取引が盛んに行われるが、加工企業や取引企業はDRD調整方式の導入による影響が不透明なため、取引を控えている、との報道もある(「ラジオ・フランス・アンテルナショナル」10月1日)。

なお、コートジボワール政府は、違法な児童労働や森林伐採を防止するため農業センサスや農地の地図作成による管理強化、生産流通情報把握システムの開発を進めている。森林伐採については、今後5年以内に森林保護区内での違法生産をなくす構えだ(「コモドアフリカ」7月2日)。

(渡辺久美子)

(コートジボワール、ガーナ)

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