南北通勤鉄道の入札、日系企業含む11社が応札

(フィリピン)

マニラ発

2019年09月04日

フィリピン運輸省(DoTr)は8月28日、南北通勤鉄道(NSCR)のクラーク国際空港とブラカン州マロロス間の53キロの鉄道敷設事業の入札で、9社の外資系企業と2社のフィリピン企業の計11社から応札があったと発表した。

11社は、アクシオナ(スペイン)、デリム・インダストリアル(韓国)、ドンア・コンストラクション・インダストリアル(韓国)、現代建設(韓国)、イタリアン・タイ・デベロップメント・パブリック・カンパニー(タイ)、三井住友建設(日本)、ペンバングナン・ペルマハーン(インドネシア)、ワスキタ・カルヤ(インドネシア)、ウィジャヤ・カルヤ(インドネシア)、EEI Corp.(フィリピン)、メガワイド・コンストラクション(フィリピン)。

フィリピン国有鉄道(PNR)の関係者は地元メディアに対して、入札は8月27日に締め切り、5、6週間かけて提案内容の評価を行うと説明した。

同事業の総事業費は2,838億ペソ(約5,676億円、1ペソ=約2円)が見込まれ、アジア開発銀行(ADB)が一部融資を行う。2023年に開通予定で、マニラ首都圏のマカティ市内からクラーク国際空港までを55分で結ぶ計画だ。NSCRプロジェクト全体の総事業費は7,776億ペソ、全長は147キロとなる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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