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統一地方選、地方議会選で与党「統一ロシア」が苦戦

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年09月11日

ロシアで9月8日、統一地方選挙が実施された。今回は知事選(16カ所)、連邦構成体議会選(13カ所)、連邦下院補欠選(4カ所)、市議会選(22カ所)、市長選(3カ所)などが含まれている(表参照)。

表 今回の統一地方選挙の実施場所

立候補届け出に必要な署名数の有効性をめぐり登録が拒否される候補者が相次いだことなどを受けて、モスクワで抗議デモが毎週開催されるなど、最も行方が注目されたモスクワ市議会選挙(45議席)は予想どおり波乱の展開となった。与党「統一ロシア」とモスクワ市長の支持者(無所属)が38議席から25議席に大幅に議席数を減らす一方、ロシア共産党が5議席から13議席に、これまで議席がなかった「ヤブロコ」が4議席、「公正なロシア」が3議席を獲得。45議席中20議席を野党が占める結果となった。モスクワ市のセルゲイ・ソビャニン市長は「今回の選挙は、各選挙区に平均5人が立候補するなど、これまでの歴史の中で最も感情のこもった、真に競争のあるものだった。ロシア共産党が躍進し、『ヤブロコ』や『公正なロシア』選出議員が加わったことは、モスクワ市議会の利益となる」と語った。

地方議会選でも「統一ロシア」が苦戦するケースが見られた。ハバロフスク地方議会選(35議席)では自由民主党が圧勝し、「統一ロシア」は30議席からわずか2議席に、マリ・エル共和国議会選(52議席)では46議席から33議席となるなど、大幅に議席を失った地域があった。

知事選では、4つの連邦構成体知事が決選投票に進んだ前回の統一地方選のような状況はなく、全ての現職知事、知事代行の圧勝に終わった。エラ・パンフィロワ中央選挙管理委員長は「幾つかの地域では現職に対する有力な候補がいなかった」と話し、カーネギー国際平和財団モスクワ事務所ロシア内政・政治制度プログラム長のアンドレイ・コレスニコフ氏は「昨年は年金改革で地方でも大きな抗議活動が起こったが、既に落ち着いており、有権者は合理的な判断ができるようになった。連邦政府と結び付きの強い知事代行に、連邦予算を地方に引っ張ってきてもらうことへの期待が高かったのではないか」と評した(「ベドモスチ」紙9月10日)。

今回の統一地方選では、オンラインの電子投票が試験的に実施され、モスクワ市議会選挙の3選挙区で、事前登録をした有権者1万1,322人のうち、1万369人が電子投票を行った。他方、投票の時間帯に2回のシステムダウンが起き、投票できない時間が1時間ほど発生するなど、課題も浮き彫りになった(「コメルサント」紙9月9日)。

(齋藤寛)

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