次期欧州委員長、新欧州委員候補者リストを了承

欧州委員会は9月9日、ウルズラ・フォン・デア・ライエン次期欧州委員長が、次期欧州委員の候補者リスト（各加盟国からの候補者案）を了承したと発表した。各欧州委員の所掌・担当分野に応じた配置は決まっていないが、欧州委員長（女性）を含め男女比のバランスを重視した人事案となった。なお、英国は8月23日付で欧州理事会に書簡を送り、10月31日のEU離脱を前提に、欧州委員候補者の指名を行わない旨を、正式に申し入れたという。

現職副委員長・委員8人のほか、欧州議員や閣僚経験者を登用

次期欧州委員の候補者の出身国・候補者名（欧州委員会での現在の役職、もしくはこれまでの主な役職）と性別は表のとおり。

なお、外務・安全保障上級代表を務める副委員長ポストには、スペインのジョセップ・ボレル・フォンテーリャス前外務・EU・国際協力相（男性）の起用が既に内定している。

また、現地報道によると、ティーマーマンス第1副委員長とベスタエアー競争政策担当委員を重要ポストに据えるほか、通商担当の欧州委員にはホーガン農業・農村開発担当委員を起用する見通しと伝えられる。

（前田篤穂）