香港サイエンスパークとサイバーポート、オフィス賃料を半年間5割引き下げへ

(香港)

香港発

2019年09月20日

香港政府系の研究開発およびイノベーション推進拠点である「香港科学園」(香港サイエンスパーク)と「数碼港」(サイバーポート)のオフィス賃料が、10月1日から2020年3月31日までの半年間、5割引き下げられる。運営会社である香港科技園と香港数碼港管理が9月11日に発表した。

賃料引き下げの対象となるオフィスは、沙田の「香港サイエンスパーク」、九龍塘の「創新中心」(イノセンター)、大埔、将軍澳、元朗の「工業邨」(インダストリアルエステート)、「サイバーポート」、荃湾の「スマート・スペース」。

面積の上限は1万平方フィート(約930平方メートル)。研究開発企業やスタートアップのみならず、オフィス内にある小売りや飲食店舗、税務コンサルタントなどの専門サービス提供企業なども対象となる。

9月12日付「東方日報」によると、香港サイエンスパークに入居する音楽関連アプリ・ハード開発の科韻動力の鄒健宏CEO(最高経営責任者)は、「3,000平方フィートのオフィスを構えており、毎月10万香港ドル(約140万円、1香港ドル=約14円)の賃料を支払っている。今回の減額は、経営コストが下がり、大きな意義がある」とコメントしている。

また、サイバーポートに入居するBull.B.Technologyの陳易希CEOは「800平方フィートのオフィスを毎月3万香港ドル強で賃貸しているが、(減額により)毎月1万香港ドル以上の経費削減になる」とコメントしている。

(渕田裕介)

(香港)

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