インド工科大ハイデラバード校の学生が日本企業に関心、「JAPAN DAY」開催

(インド)

ベンガルール発

2019年09月25日

インドの学生による日本企業への関心が高まっている。ジェトロが9月14、15日にインド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)で開催した日本企業を紹介する「Japan Day」に、1回目だった前年度の199人を上回る約230人の学生が参加した。日系企業によるIIT-Hからの採用数は、前年度は合計7社17人だった。2回目となる今回のイベントを踏まえ、2019年度の正式な採用活動でさらに多くの学生が日本企業で就業する機会を得ることが期待される。

イベントは、12月1日から始まるIIT-Hの就職活動の解禁前のタイミングを捉え、高度人材獲得を目的としている日本企業を学生にアピールすることを狙いとして実施した。IIT-Hはインドで16位(QS university ranking 2019)の国内トップレベルの理工系大学だ。インド国内では唯一、設立当初から日本政府の支援が行われている。

また、米国ビザの取得審査が厳しさを増していることも、日本企業への関心を呼び込んでいる要因だ。

今回、日本からスタートアップ企業のDG Takano、Spiral、アクシオンリサーチをはじめ、IIT-Hの学生を既に採用している東芝メモリ、同校のインターン受け入れ実績のあるNTTアドバンステクノロジなど7社が参加した。2日間のプログラムでは、各社がPRブースや個別面談の時間を設けたほか、自社の紹介、求める人材に関するプレゼンテーションを行い、さまざまな角度から日本で就職する魅力をアピールした。

さらに、IITデリー出身で日本在住35年の経歴を持つ村田製作所の現地法人Murata Business Engineeringで代表を務めるカルン・マルホトラ氏が日本での就業経験やライフスタイルを紹介する講演会や、参加企業で実際に就業しているIIT-HのOBや日本でのインターンを経験した学生によるパネルディスカッションを実施した。日本企業で活躍するIIT-HのOBやカルン氏からの説明にはたくさんの参加者が熱心に耳を傾け、「なぜ、日本に行くことを決めたのか」「日本での生活はどうか」など積極的に質問していた。

写真 パネルディスカッション(ジェトロ撮影)

パネルディスカッション(ジェトロ撮影)

写真 日本企業のPRブース(ジェトロ撮影)

日本企業のPRブース(ジェトロ撮影)

写真 講演するカルン・マルホトラ氏(ジェトロ撮影)

講演するカルン・マルホトラ氏(ジェトロ撮影)

(遠藤豊、遠藤壮一郎)

(インド)

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