ジュネーブで鹿児島産本格焼酎の試飲会を開催

(スイス)

ジュネーブ発

2019年09月12日

ジェトロは、スイスのジュネーブ市で8月29日、鹿児島県産本格焼酎の試飲会を開催した。老舗文具店ブラシャール(注)が、新たに蒔絵(まきえ)万年筆のコレクションの販売を開始する記念のイベントに併せ、焼酎の知名度向上を目的に、鹿児島県の蔵元の協力を得て、芋焼酎および黒糖焼酎のプロモーションを行った。スイスで日本茶大使として活躍する岡本江美子氏による日本茶も提供され、来場者は工芸品、茶、焼酎という3つの日本文化のコラボレーションを楽しんだ。

イベントでは、原酒や前割焼酎などアルコール度数の異なる黒糖焼酎2銘柄、芋焼酎5銘柄をロック、ストレート、水割り、炭酸割りなど多様な飲み方で提供。文筆業、教員、国際機関職員、家族連れなど約70人が来場し、銘柄や割り方による味の違いを楽しんだ。参加者からは「たくさんの種類の焼酎を一度に試せる機会は初めてだったので楽しめた」「割り方を調整すると、同じ焼酎でも風味や味が変わることを知り、面白いと感じた」などの感想が聞かれた。

スイスでは、日本料理店や日本食小売店、オンラインショップ、現地系ワインショップなどで日本酒は手に入るが、日本酒に比べ、焼酎の浸透は進んでいない。今回来場した中には焼酎を初めて飲んだという人もいたが、スイスで手に入るのであれば購入したいという声も複数あった。消費者が味わうことのできる機会が増えれば、焼酎も人気が高まるのではないかとみられる。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

(注)1839年創業で、万年筆などのヨーロッパ製高級文具のほか、日本製のグリーティングカード、マスキングテープ、和紙製品などを取り扱う。

(城倉ふみ)

(スイス)

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