中央銀行、8月末の総外貨準備高が856億ドルと発表

(フィリピン)

マニラ発

2019年09月18日

フィリピン中央銀行(BSP)は9月6日、8月末時点の総外貨準備高(GIR)が856億1,160万ドルと発表した。7月末時点から4億3,580万ドル増加し、ここ数年で最も高い水準となった。

BSPのベンジャミン・ディオクノ総裁は、8月末時点のGIRは国全体の輸入額の7.5カ月分、短期対外債務の5.25倍に相当しており、十分な流動性を保っているとした上で、「最近のGIRの上昇は政府の外国通貨建て預金やBSPの海外投資による配当の増加を反映するものだ」と説明した。

8月末時点のGIRの内訳は、海外投資(外貨建て債券)が731億4,120万ドル(85.4%)、金準備が80億1,590万ドル(9.4%)、外国為替が27億1,660万ドル(3.2%)、IMF特別引出権(SDR)が11億7,440万ドル(1.4%)、IMF準備ポジションが5億6,350万ドル(0.7%)となった。

GIRからBSPの短期債務を引いた純外貨準備高(NIR)は、8月末時点で856億ドルとなり、前月の851億7,000万ドルから4億3,000万ドル上昇した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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