オンライン納税システム、カンボジアで導入進む

(カンボジア)

プノンペン発

2019年09月06日

カンボジア経済財政省租税総局(以下、GDT)は8月21日、税務セミナーを開催し、納税者が銀行や税務署へ行かないで、オンラインで全ての納税手続きが完了できるプラットフォーム(e-Tax Filing)を導入する計画だと発表した。

カンボジアでは既に、納税者がオンラインで税金を支払えるシステム(以下、e-Payment)が導入されている(添付資料参照)。同システムを使って、納税者は納税と同時に納税領収書を受領でき、いつでも過去の納税記録を閲覧することができる。GDTにとっても、納税情報をオンラインで効率的に管理できる。また、税金のうち付加価値税(VAT)については、VAT納税額の管理や還付申告を行うe-VATシステム(2019年7月31日記事参照)が導入されており、同システムの利用が義務付けられている。

一方、納税者はVATを含むほとんどの税金の納付とは別に税務署に対して月次申告する必要があり、膨大な書類へのサイン、社印の押印などに手間とコストがかかっている。e-Tax Filingの導入により、税務署への申告手続きがオンラインで行えるものとみられ、納税手続きの軽減・利便性の向上が期待される。

(タイ・トー)

(カンボジア)

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