フェルホフスタット議員、ブレグジット再延期に難色

(EU、英国)

ブリュッセル発

2019年09月09日

欧州議会・ブレグジット問題対策グループ座長を務めるギー・フェルホフスタット議員(ベルギー選出)は9月8日、フランスのジャン=イブ・ル・ドリアン外相が、EUとして10月31日以降に英国のEU離脱(ブレグジット)の期日の延期を許可しないだろうと発言したことについて、この意見に賛同するコメントをツイッターに投稿した。

10月31日以降の再延期に厳しい姿勢を示すEU

フェルホフスタット議員は、英国政府が(「離脱協定」承認の道筋を示すことができない)デッドロック状態が打破されない限り、ブレグジットの再延期は受け入れ不可能との認識を示した。また、今後の英国の選択肢として、「離脱協定の承認」のほか、「2回目の(ブレグジットの是非をめぐる)国民投票」「総選挙」「ブレグジット撤回」はあり得るとしたが、現在の「救いようのない状況」にEUとして付き合う考えはないことを示唆した。

また同議員は、(EU・英国間の)政治的交渉の影響で双方市民が犠牲を強いられることに反対する立場から、「ブレグジットがどのような結果になろうとも、(EU・英国双方の)全ての欧州市民の権利は全て保障されなければならない。欧州議会は英国政府に現状認められている双方市民の権利を自動的に承認するよう要請している」ともツイッターで発信した。

(前田篤穂)

(EU、英国)

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