EUの第2四半期GDP成長率は前期比0.2%

(EU)

ブリュッセル発

2019年09月13日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)は9月6日、EU28カ国の2019年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(季節調整済み)について、前期比で0.3ポイント減少し、0.2%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国の成長率は、前期比0.2ポイント減少の0.2%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比)

EUの実質GDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、個人消費(寄与度0.2ポイント)や政府消費支出(寄与度0.1ポイント)、総固定資本形成(寄与度0.1ポイント)が成長に貢献した。

産業分野別にみると、「専門支援サービス」「情報通信」「不動産」「貿易・運輸・宿泊・食品サービス」「行政・その他のサービス」「金融・保険サービス」の順番でプラス成長に寄与した。

一方、「農業・林業・漁業」はゼロ成長だったほか、「製造業を含む工業」「芸術・娯楽・その他のサービス」「建設」はマイナス成長となった。

EUの実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)を国別でみると、ハンガリー(1.1%)が最も高く、最も低い加盟国は、英国(マイナス0.2%)だった(最新データが発表されていないアイルランド、ルクセンブルク、マルタを除く)(表2参照)。

1.0%以上のGDP成長率(前期比)を記録した加盟国は、前述のハンガリーのほか、ルーマニア(1.0%)のみだった。マイナス成長は、前述の英国(マイナス0.2%)、ドイツ(マイナス0.1%)、スウェーデン(マイナス0.1%)の3カ国だった。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比)

(大中登紀子)

(EU)

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