香港でアジア有数の食品見本市「Food Expo」開催

(香港)

香港発

2019年08月20日

香港で8月15~17日、アジア有数の食品見本市「Food Expo外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注)が開催され、21カ国・地域から約1,570社が出展した。日本からは約270社が出展し、このうち、ジェトロが設置したジャパンパビリオンには92社が出展した。日本政府代表として𠮷川貴盛農林水産相が訪れた。

8月12、13日には香港国際空港で、「逃亡犯条例」改正案をきっかけとする抗議活動が行われたことなどを受けて、会期直前に出展を取りやめたり、到着が遅れたりした企業もあったが、見本市では特段の混乱はなかった。

日本の出展者からは、「前年に比べ来場者が減った」との指摘があった一方で、「香港のほか、タイ、ベトナム、台湾などからもバイヤーが来場し、具体的な商談を行うことができた」と、前向きに商談成果を評価する声もあった。ジャパンパビリオンでは、バイヤーから特にホタテやブリ、ナマコなどの水産物への関心が高く、他の国・地域のパビリオンと比べても多くの来場者でにぎわった。

写真 多くの来場者が訪れたジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

多くの来場者が訪れたジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

なお、日本の外務省は8月14日に、危険情報を香港全域で「危険レベル1」に引き上げており、関連情報を随時発信している。香港に渡航の際には、事前に在香港日本総領事館のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで最新情報を確認してほしい。

(注)Food Expoは、ビジネス向けのTrade Hallでの開催期間が8月15~17日、消費者向けのPublic Hallでの開催は8月15~19日となっている。

(出沼順子)

(香港)

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