香港科技大学、スタートアップ支援ファンドを創設

(香港)

香港発

2019年08月23日

世界トップクラスの研究大学である香港科技大学は8月19日、同大学発のアーリーステージのスタートアップを支援するファンド「香港科技大学創業基金(以下、創業基金)」の創設を発表した。

創業基金の規模は5,000万香港ドル(約7億円、1香港ドル=約14円)で、支援期間は5年間。同大学によって選出されたスタートアップは、最大200万香港ドルの資金提供を受けることができる。選出に当たっては、革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップが優先される。

同大学の理事会副主席および知識移転委員会主席を務める査逸超教授は「近年、スタートアップを支援するファンドは増えているが、アーリーステージのスタートアップが資金援助を獲得するにはいまだ困難が多い。創業基金が、潜在力のあるスタートアップおよび人材育成のためのプラットフォームとなり、科学技術・イノベーション分野における香港の発展に寄与することを期待する」と抱負を語った。

創業基金に支援を申し込むに当たっては、創業後5年以内で、株式の10%以上が香港科技大学の教員やスタッフ、学生、卒業生など同大学の関係者によって保有されていることが条件となる。

創業基金の概要は、香港科技大学のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

(吉田和仁)

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