ベイエリアの人気ラーメン店「ひのでや」、4店舗目を米ダラスで開店

サンフランシスコの人気ラーメン店「ひのでや」（本社：埼玉県、企業名：彩々楽）の4号店が8月21日、テキサス州ダラスで開店した。ひのでやは、これまでサンフランシスコ市内に3店舗を展開。米国でサンフランシスコ以外に店舗を構えるのは今回が初めてだ。

同社はカツオ、昆布、ホタテ貝の和風だしを使ったラーメンを看板メニューに、2016年にジェトロの支援などを受けて、サンフランシスコのジャパンタウンに1号店を開店した。その後、2019年3月、6月に2号店、3号店を立て続けに開店した。1号店は、1～2年目の売上高が10％増、2～3年目が5％増と順調に伸びているという。2号店はテイクアウト主体、オール電化の店舗で昼間（11時～14時30分、日曜日休業）のみの営業。3号店はサンフランシスコ中心部に位置し、客の7割をビジネスマンが占める。同社では、各店舗の仕入れの効率を考えて地域を絞るドミナント戦略に基づいた出店を行ってきた。同社の栗原正生社長は「サンフランシスコベイエリアでは、もうラーメン店を出せば売れるという時代ではない。お客様が選ぶ時代になった」と語る。

今回、ダラスでの出店を決めた理由は、西海岸に比べて競合が少ないこと、ミレニアル世代をターゲットとすることなどだ。さらには、将来的なメキシコ出店をも見据えている。

同社の海外出店については、ジェトロ活用事例（株式会社彩々楽）を参照。

（石橋裕貴）