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メルコスール、欧州自由貿易連合(EFTA)とのFTAに合意

(ブラジル、メルコスール、EFTA)

サンパウロ発

2019年08月26日

ブラジル政府は8月24日、メルコスールと欧州自由貿易連合(EFTA)(注1)との自由貿易協定(FTA)交渉が8月23日のブエノスアイレス会合で合意したと発表した(注2)。ブラジル政府側資料によれば、同交渉は2017年1月に開始し、10回の会合が行われた。EFTA側発表資料(注3)によれば、協定の内容は、財の貿易、原産地規則、貿易円滑化、貿易救済措置、衛生植物検疫措置(SPS)、貿易の技術的障害(TBT)、サービス貿易、投資・設立、知的財産権保護、政府調達、貿易と持続的開発、競争政策、制度的規定、紛争解決の各章が含まれる。

ブラジル政府は、協定が発効すれば、全ての工業製品にかかるEFTA側関税が即時撤廃されるほか、ブラジルから輸出される農業製品も関税撤廃、あるいは輸入割り当てや部分的な関税譲許を受けられるという。新たな輸出可能性のある品目として、牛肉、鶏肉、トウモロコシ、大豆かす、糖蜜、いったコーヒー、果物、果汁を挙げている。一方、メルコスール側は、EFTAから輸入される大部分の工業製品の関税を徐々に撤廃、減免する。関税撤廃に向けた期間は15年とされる(注4)。原産地規則は欧州方式を基礎とし、特定の条件に基づいた拡張累積(extended accumulation)や自己証明制度の採用を可能としている。また、貿易円滑化についても、税関の事前教示制度や新たな料金徴収の制限といった内容が含まれる。

経済省によれば、2018年にブラジルとEFTAの往復貿易額は45億ドルという。輸出額は17億ドルで、品目は金、酸化アルミニウムなどの化学製品、コーヒー、大豆、食肉、食品などとなっている。輸入額は28億ドルで、品目は医薬品、有機化学品、機械・装置、石油・天然ガス、魚介類など。経済省によれば、EFTAのGDPは1兆1,000億ドル、人口1,430万人と、GDPでメルコスールの4割、人口で約5%に相当する。

(注1)加盟国はスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン。

(注2)ブラジル経済省発表資料リンク(ポルトガル語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(注3)EFTA側が発表した協定概要リンク(英語)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)

(注4)EFTA側資料では、関税撤廃の期待される品目として、医薬品(関税率:最大で14%)、機械(14~20%)、化学品(最大で18%)、魚類(最大で10%)、繊維製品(最大で35%)、自動車部品(14~18%)を挙げている。

(二宮康史)

(ブラジル、メルコスール、EFTA)

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