米ポストメイツ、自動運転のフードデリバリーの試験走行許可をサンフランシスコで取得へ

(米国)

サンフランシスコ発

2019年08月16日

米国のフードデリバリーのスタートアップであるポストメイツ(Postmates、本社:サンフランシスコ、2011年設立)が、サンフランシスコ公共事業局から歩道における自動運転デリバリー機器の試験走行において条件付きで許可外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを取得した(オンラインメディア「テッククランチ」8月8日)。正式な許可証は近日中に発行される予定。発行されれば、ポストメイツが正式に許可を受けた初めての企業となる。

サンフランシスコ市議会は2017年12月、歩道での自動運転デリバリー機器の試験走行実施を許可制にする条例を定めた。この条例では、許可期間は最大180日で、許可取得者ごとに自動運転デリバリー機器3台まで試験を認める。試験走行中は、機器の30フィート(約9メートル)以内に人間のオペレーターがいなければならない。

ポストメイツが試験走行を行うのは、半自動運転で歩道を走行するロボット「サーブ(Serve外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」だ。従来より小型・軽量化した新型ライダー(LiDAR、注)などのセンサーやカメラ搭載の全電動で、50ポンド(約23キログラム)まで運搬できる。サーブの上部にあるタッチスクリーンやビデオ画面でコミュニケーションを取ることも可能だという。同社から試験開始時期など詳細についての正式発表はまだない。

(注)Light Detection and Ranging:レーザー光を使った物体検知と測距。

(田中三保子)

(米国)

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