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上半期の貿易総額は微減、貿易摩擦長期化を背景に減速の見通し

(マレーシア)

クアラルンプール発

2019年08月14日

マレーシア統計局は8月2日、2019年上半期(1~6月)の貿易総額が前年同期比1.0%減の8,959億リンギ(約22兆3,975億円、1リンギ=約25円)と発表した。輸出は0.2%減の4,815億リンギ、輸入は1.8%減の4,144億リンギと共に前年同期を下回ったが、輸入の減少幅がより大きく、貿易黒字は671億リンギと10.9%増加した(表1参照)。

表1 貿易動向

品目別にみると、輸出入ともに電気・電子製品が最大のシェアを占めた。同製品の輸出は1,819億リンギで前年同期比1.6%増と増加したが、輸入は3.9%減となった(表2参照)。同製品のうち、集積回路が占める割合が輸出入ともに最大で、それぞれ約4~5割を占める。輸出は4.5%増の828億リンギと堅調だったが、輸入は1.8%減の497億リンギと振るわなかった。なお、電気・電子製品の貿易総額が前年同期割れとなったのは、2013年上半期以来6年ぶりとなる。

表2 主要貿易品目 (上位5品目)

国・地域別にみると、輸出では、最大の輸出先であるシンガポールが前年同期比1.4%増の659億リンギとなった(表3参照)。次いで、中国、米国、日本が続いた(図参照)。他方、輸入では、中国が前年同期から横ばいの846億リンギで最大だった。日本は3.2%減の302億リンギで、シンガポール、米国に次ぐ4位だった。

表3 主要貿易相手国・地域(上位5カ国・地域)
図 輸出の増減率(前年同期比)と国・地域別寄与度の推移

貿易摩擦の激化を懸念

2019年通年の貿易見通しについて、マレーシア工業開発銀行(MIDF)研究所は、2019年第3四半期の輸出が、米中貿易摩擦の長期化・深刻化による悪影響を受けて低下すると予想した(「ニュー・ストレーツ・タイムズ」紙8月3日)。また、ケナンガ投資銀行は、2019年の輸出を前年比1.0~2.0%増とし、前年の6.8%増に比べて大幅に減速すると発表した。その理由として、米中貿易摩擦の深刻化に加え、日本の韓国向け半導体材料の輸出管理厳格化により、スマートフォンや電子機器のグローバルサプライチェーンが縮小する可能性を指摘する。

今後、経済成長が拡大する上では、米中貿易摩擦などの外的要因のマレーシア主要輸出産業に及ぼす影響が懸念事項になりそうだ

(エスター頼敏寧)

(マレーシア)

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