外資系リースがエチオピアに初参入、製造業などの機器導入に期待

(エチオピア)

アディスアベバ発

2019年08月20日

エチオピア中央銀行は8月8日、米国系エチオ・リースに、外資系としては初めて金融サービス業の営業許可証を付与した。同社の取締役会長には、前エチオピア航空最高経営責任者(CEO)のギルマ・ワケ氏が就任する。同社は、米国に本社を置くアフリカ・アセット・ファイナンス・カンパニー(AAFC)の子会社。AAFCはアフリカで資産担保融資(ABL)やリースサービスを提供する。

エチオ・リースは、製造業、農業、医療、エネルギー、食品加工業などにファイナンスリースサービスを提供し、リース期間中の設備機器のメンテナンスなどを組み合わせたサービスを提供する予定だ。エチオピアは外貨不足に悩まされ、信用状発行に1年以上かかる場合もある。外資系子会社のエチオ・リースは親会社との間で外貨を融通することで、銀行による外貨の割り当てを待つことなく、リース用機器を購入できるとみられる。

エチオ・リースを活用することで、当地製造業などは必要な設備機器の導入が容易になる可能性がある。日本を含む諸外国からエチオピア向けに製品を輸出する際も、外貨不足のために諦めざるを得なかった高額な製品を、同社に販売する可能性が想定される。

(山下純輝)

(エチオピア)

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