イスタンブール・イズミル有料高速道路が開通

(トルコ)

イスタンブール発

2019年08月13日

トルコのイスタンブールとイズミルをつなぐ有料高速道路が完成し、8月4日に開通式が行われた。これにより、イスタンブールとイズミル間の距離は、従来の515キロから426キロに短縮された。所要時間は従来の8時間から5時間に短縮となった。

イスタンブール・イズミル有料高速道路はBOTプロジェクトで、入札は2009年4月9日に行われ、トルコの企業5社〔ヌロル(Nurol)、オザルティン(Ozaltin)、マクヨル(Makyol)、ユクセル(Yuksel)、ギョチャイ(Gocay)〕とイタリアのアスタルディ(Astaldi)のコンソーシアム(略称:NOMAYG)が落札し、2010年に建設が始まった。また、本プロジェクトの1つ、コジャエリ県とヤロバ県を結ぶオスマン・ガーズィー橋は、2013年にIHIインフラシステムによって着工され、2016年に開通していた。オスマン・ガーズィー橋は主塔間の長さの基準で世界4位のつり橋となる。なお、料金は表を参照。

エルドアン大統領は開通式でのスピーチで、「この高速道路は、トルコの輸出の大部分を占めるイスタンブール、コジャエリ、ブルサ、マニサ、イズミルをつなぐ。プロジェクト総額は110億ドル。この高速道路は、観光、産業の発展に大きく貢献するだろう」と述べた。なお、NOMAYGコンソーシアムは、2035年7月15日まで、この有料高速道路を運営する。イズミルとマニサには、約10社の日本企業が進出しており、日系企業進出数はイスタンブールに次いで多い。

表 有料高速道路の料金(2019年8月5日時点)
地図 イスタンブール・イズミル有料高速道路のルート(ジェトロ作成)

イスタンブール・イズミル有料高速道路のルート(ジェトロ作成)

(エライ・バシュ)

(トルコ)

ビジネス短信 247ae1309420f597