米ムーディーズ、2020年のフィリピンの順調な経済成長を予測

(フィリピン)

マニラ発

2019年08月28日

米国の格付け大手ムーディーズは8月26日、フィリピンの2020年の経済成長予測について、米中貿易摩擦などに端を発する世界経済の減速の影響を比較的受けず、順調に成長する見込みと地元メディアに発表した。

2019年上半期のフィリピンの経済成長率が5.5%と低調に推移した点について、同社の債務ウォッチャーは、国家予算成立の遅れなど国内問題に起因するものであり、世界経済の減速の影響は少ないとした上で、「香港、シンガポール、韓国といった国際的な金融危機に多大な影響を受けやすい国に比べて、フィリピンはインド、スリランカ、日本などと同様に、景気減速の影響は限られた範囲にとどまるだろう」とコメントした。

同社は5月に、2019年のフィリピンの経済成長率の予測を6.0%から5.8%に0.2ポイント下方修正したが、2020年の経済成長率予測は6.2%に維持した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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