EU、ユーロ圏の5月の失業率はともに前月比0.1ポイント改善

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2019年07月04日

EU統計局(ユーロスタット)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの7月1日の発表によると、5月のEU28カ国全体の失業率(季節調整済み)は、前月から0.1ポイント改善し6.3%となった(表参照)。ユーロ圏19カ国の失業率も、前月から0.1ポイント改善し7.5%だった。

失業者数を前月比でみると、EU全体で7万1,000人、ユーロ圏では10万3,000人の減少となった。

表 EUおよび加盟国の失業率

5月の失業率を国別でみると、引き続きチェコが2.2%と最も低く、スペインが13.6%と最も高くなった(ただし、最新のデータが未発表のギリシャは、3月時点で18.1%)。

前月比では、キプロス(6.8%→6.5%)で0.3ポイント、アイルランド(4.6%→4.4%)、スペイン(13.8%→13.6%)、イタリア(10.1%→9.9%)で、ともに0.2ポイントの改善が見られた。ポーランド(3.7%→3.8%)では0.1ポイント上昇した。

5月のEU28カ国全体の若年層(25歳未満)の失業者数は321万7,000人となった。このうち、229万5,000人がユーロ圏19カ国の失業者だった。前月比では、EU全体で6,000人の増加となった一方、ユーロ圏で1万1,000人の減少となった。

若年層の失業者数と失業率を加盟国別にみると、フランス(59万5,000人、20.2%)、スペイン(50万人、31.7%)、イタリア(47万1,000人、30.5%)が引き続き大部分を占めた(ただし、最新データが未発表の英国は3月時点で43万4,000人、10.4%)。若年層の失業者数が最も多いフランスでは、前月から7,000人の増加となった。

若年層失業率が最も低かったのはドイツで5.1%、最も高かったのはスペインで31.7%だった(最新データ未発表のギリシャは3月時点で40.4%)。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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