米新車販売台数、上位6社は上半期、第2四半期ともに前年同期比マイナス

(米国)

ニューヨーク発

2019年07月19日

米国の2019年第2四半期(4~6月)の新車販売台数は前年同期比1.5%減の443万1,851台、上半期も2.0%減の843万8,518台に減少し(2019年7月16日記事参照)、メーカー別でみても、上半期、第2四半期ともに、上位6社の販売台数は軒並み前年同期比マイナスとなった(表参照)。

表 2019年第2四半期および上半期のメーカー別新車販売台数統計(季節調整前)

ゼネラルモーターズ(GM)は小型乗用車「クルーズ」に加えて、2019年後半にモデルチェンジを控えた大型ピックアップ「シルバラード」などが減少、フォードは小型車「フォーカス」やスポーツ用多目的車(SUV)「エクスプローラー」などが押し下げ要因となった。トヨタは、2018年12月から販売が開始されたクロスオーバーSUV(CUV)「UX」や、小型高級車「ES」などのレクサスブランドは伸びたものの、ハイブリッド車「プリウス」や「カローラ」などの乗用車は落ち込んだ。フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)はCUV「チェロキー」、SUV「ラングラー」など、これまで伸びを牽引してきたジープブランドが押し下げ要因となった。ホンダはCUV「パスポート」、ハイブリッド車「インサイト」は伸びたものの、中型乗用車「アコード」、小型乗用車「フィット」などの乗用車が減少し押し下げた。日産はCUV「ローグ」、小型乗用車「マキシマ」などが減少した。

一方で、現代、スバル、起亜は、それぞれCUV「コナ」、CUV「アセント」、SUV「テルライド」などの新型モデルが押し上げ、前年同期比増となった。フォルクスワーゲン(VW)は中型乗用車「ジェッタ」やCUV「アトラス」などが好調で増加した。

(大原典子)

(米国)

ビジネス短信 b6cd7eb78d50b1f1